自分が苦手な戦法にあえて踏みこんでいく

羽生善治
引用:https://toyokeizai.net

日本の将棋界でやはり1番すごいのは羽生さんですね。

私が感心するのは、彼がどんな時でも常に新しいことへの挑戦を続けているというところです。

実績のある人の中でも自分の得意分野戦法だけに磨きをかけて、

苦手な戦法には手を出さないという人もいるのですが、

羽生さんの場合は常にチャレンジを忘れない。

むしろ自分が苦手な戦法にあえて踏みこんでいく、

あるいは危険を承知でこれまで誰も指したことの
ないような手を打ち出していく。

そんな大胆さがあるんですね。

それがまた羽生さんの強さにつながっていて、

新しい手を指して未知の世界に足を踏み入れるということは、

相手も一緒に未知の世界に引きずり込まれるわけです。

自分がミスする可能性もあるかわりに、

相手もミスする可能性が出てくる。

ですから、羽生さんが斬新な手を指してくると、

相手は本当に肝を冷やすような思いをします。

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出典

[無為の力]

河合 隼雄 ,谷川 浩司 著

PHP研究所 より