
「応援したくなる人」で、僕が真っ先に思いつくのは、一つのことに徹している人、です。
それはどんな仕事でも構いません。
仕事に対してマニュアルどおりではなく、自分なりの工夫を加える人、一つの仕事のやり方について、こうしたらどうか、
こうするとどうなるかなと、研究に研究を重ね、研究し尽くす人です。
それはアスリートに限らず、誰にでも通じることだと思います。
僕はよくタクシーに乗るのですが、タクシーの運転手さんでも「応援したくなる」人と「応援したくない」と思ってしまう人がいます。
運転の仕方や話し方など、人によって差があるので、僕は乗るたびに、ついつい観察してしまうんです。
(中略)
誰がやっても同じ仕事なんてどこにもありません。
どんな時も決して天狗にならず、工夫を重ねていく人が、“プロフェッショナル”と呼ばれる人です。
引用:「応援する力」
松岡修造 著
朝日新書
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