
僕が、ものの見方を学ばせてもらった先生のひとりに、心理学博士の小林正観先生がいます。
正観先生は実は最初は超能力の研究をされていたんです。
例えば、スプーン曲げに関しても、どんな環境だと曲がりやすいのかを研究していました。
北を向いたほうが曲がりやすいのか、南を向いたほうが曲がりやすいのか、ひとつひとつ検証していくんです。
ちなみにスプーン曲げは東西に向くよりも南北に向くほうが曲がりやすかった。
あとは、美しい海やきれいな山など眺めのいい場所と、そうでない場所ではどうか。
それは景色がいいところのほうがスプーンは曲がりやすかったそうです。
息を吸うときと吐くときではどうか?
これは息を吐くときの方が曲がるそうです。
このように正観先生は人の超能力が発動する状況や環境をマニアックに研究していったのです。
スプーン曲げの実験も何百人でやったそうです。
いろいろ研究していくうちに、「絶対に超能力が発動しない条件」というものがわかったというのです。
というのはスプーン曲げのセミナーでは、最初に誰かができると、あとは立て続けに皆がドミノ倒しのようにできていくのですが、最後まで残ったふたりは必ず曲がらないのだとか。
最後まで残ったふたりは「自分だけ曲がらないかも」と焦るので、絶対に曲がらないのだそうです。
焦ったときには超能力は働かないんです。
引用:ゆるんだ人からうまくいく
ひすいこたろう 著
植原鉱治 著
ヒカルランド
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