小林正観 「なぜ、神さまを信じる人は幸せなのか?」

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小林正観 いいため話
画像:http://www.gatag.net/

私たち修行僧には掃除の担当が決められていて、ある人はこの廊下、ある人はこのお堂というように、割り当てられています。

しかし、その掃除を見に来る人、チェックしに来る人はいないんです。

その廊下は丸1日使われないこともあるし、誰が見てもきれいで、今日掃除をしなくても、誰にもわからない。

つまり、さぼっても手を抜いてもよいわけです。

掃除していないことが上司や先輩にわかったとしても、誰も何も言いません。

怠けてもかまわない。

そういうときの“怠け心”と戦うことが、私にとっては一番つらいことです。

誰かが管理し、見に来る、チェックしに来る、怒鳴ってくれる、というシステムのほうが、ずっと楽なんです。

人が見ていなくても“仏は見ている”。

でも、人間ですから“怠け心”や“ごまかし心”がいつも立ち上がってきます。

でも、仏さまは見ています。

この心の葛藤、自分との戦いが、自分にとっては最もつらい修行です。

引用:なぜ、神さまを信じる人は幸せなのか?
小林正観 著
イースト・プレス