
たとえば、目の前のテーブルの上に財布があるのに、「財布をなくした」と思い、あわてた経験はないでしょうか。
「たいへんだ!財布がない!」という強烈な思いがリアリティー(現実性)になると、それが目の前にあっても見えなくなります。
自分の中のリアリティー(現実性)によって、スコトーマ(心理的盲点)が生み出されます。
財布がないという内側の現実に、外側の現実を合わせるわけです。
同様のことは、仕事においても日常的に起こっています。
「仕事は嫌だ」「5時まで我慢すれば、後は自分の楽しい時間だ」
という言葉を自分に対して繰り返し語っている人は、仕事を苦痛に感じるものしか見えなくなります。
会社や職場で、喜びにつながる物事に気がつかない状況が生まれるのです。
なぜなら、そのように設定されたマインドがスコトーマ(心理的盲点)を生み、その設定から外れた情報を見えなくさせるからです。
このような人は、周囲に対しても、ネガティブなリアリティーを形成するように働きかけてしまいます。
とすれば、マインドの内側にある今の現実を変えることによって、マインドの外側の現実も変わることになります。
つまり、「未来のゴールの世界のリアリティー」を「今ある現実のリアリティー」よりも高めることによって、
あなたが感じる不協和が、ゴールの世界を達成するように導いてくれるということです。
引用:コンフォートゾーンの作り方
苫米地英人 著
フォレスト出版
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