
人にきらわれたり、陰で笑われたり、軽蔑されたりしたかったら、
次の条件を守るにかぎる。
一、相手の話を、決して長くは聞かないこと
一、始終自分のことだけをしゃべること
一、相手が話している間に、何か意見があれば、すぐに相手の話をさえぎること
一、相手はこちらより頭の回転がにぶい。
そんな人間のくだらんおしゃべりをいつまでも聞いている必要はない。
話の途中で遠慮なく口をはさむこと。
世間には、この条項を厳守している人が実在するのを読者は知っているはずだ。
そういう人間は、全く退屈でやりきれない相手だ。
自我に陶酔し、自分だけが偉いと思いこんでいる連中だ。
自分だけのことばかり話す人間は、
自分のことだけしか考えない。
引用:人を動かす
D・カーネギー著
創元社
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