綾小路きみまろ 波乱万丈な人生

いいため話 綾小路きみまろ
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綾小路きみまろさんは、長い間キャバレーでの司会者や漫談をしていました。

苦節30年ようやく世にでました。

「・・・私はとにかく漫談が好きだった。

漫談をやりたかった。

その思いが、私をずっと支えてきました。

自分の話で人が笑うのは、私にとって何にも換えがたい喜びなんです。

司会者時代も、私はいつも

『どうしたらこのお客様は笑うか』

ということばかり考えて、勉強していました。

今は逆に、勉強する時期がありません。

芸人はこうやって駄目になっていくんです。

飽きられて、2年後には、[あの人は今]に出ちゃうとか。

咲いた花は散るんです。

でも、私は売れたとき、すでに50歳。

もし30代で売れていたら、『何とか残ろう』としがみついたでしょうが、

今、花が咲いて枯れるように、

自然体でいいと思っています。

声がかからなくなっても、売れなかった昔に戻るだけ。

どこか引いたような枯れた芸を60代以降にできれば・・というのが今の目標です。

[継続は力なり]ということを、私は身をもって体験しました。

30年間『もうちょっと頑張ってみよう』

『もうちょっと』『もうちょっと』とやって来て、

ようやくひと花咲かせることができました。

信念がある人は長い目で自分を育てていけばいいんじゃないでしょうか。

人間は自分を育てていくことが人生です。

あきらめないで、信念を持ってやってほしいと思います。

どんな仕事にも共通することですが、

今いるところで一所懸命働いて、

駄目な者は、よそへ行っても、 だいたい駄目です。

人は歳とともに体力がなくなってきますから、

早く自分が続けられることを見つけて、一筋に頑張って欲しいですね。」

引用:プロに訊け!-明日が見えた瞬間
木村政雄 著