
僕たちの目の前には、いつも登るべき山があった。
それも、自分たちの能力では登り切るのが不可能に思える高い山が。
リーダーの役割は、そういう山をいつも見つけることだと思う。
「あんな山、登れないですよ」
誰かが弱音を吐く。
「大丈夫だよ、俺たちなら登れる」
そう言って、一緒に山を登るのだ。
そして登り切った瞬間には、次なる高い頂を指して、「今度はあの山を目指そう」と宣言する。
たとえ近所の名もない山から登り始めても、絶対に立ち止まらずにこれを続けてけば、いつかきっと世界最高峰を目指せるようになる。
不可能に見えた山を登り切った喜びと自信が、会社の文化になる。
そして、不可能を克服する喜びを知っている人に、プロフェッショナルの話をする必要はない。
それは山登りの楽しさを知っている人に、山登りを勧めるのと同じこと。
その人はすでにプロフェッショナルなのだ。
引用:「成功のコンセプト」
三木谷浩史 著
幻冬舎
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