
多くのお客さんから、私たちに「まかせた」と思っていただくには、単に商品の機能や価格の安さだけを訴求しても足りません。
私がMCをしていた時に、常に信条にしていたこと、それは「商品を通して幸せを届ける」ことでした。
記録映像で家族の幸福を残すこと、毎晩気持ちよく眠りにつけること、そうした利用シーンや新たな利用法を提案し続けました。
「これを、こうして使えば、こんなにハッピーですよ、皆さん」。
実際にその体験を共有してくださった方々がリピーターとなり、会社を支えてくれました。
「髙田が、ジャパネットが薦めるテレビ、掃除機、エアコンだったら間違いない」
「あれこれ時間と足を使って新商品を調べるのは面倒だ。それよりジャパネットで注文するほうが確実」
こうした一つひとつの「まかせた」が、今につながるジャパネットブランドの信頼につながってきたのだと思います。
私や会社が伝えてきたのは、単なる商品の機能と値段ではなく、その商品が秘めた潜在能力やそれによってもたらされる幸福です。
あるいは、そうした商品を心の底から世に送り出し社会貢献したいという、開発者や販売側の心意気、人間ストーリーと言えるかもしれません。
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まかせる力
髙田明 / 新将命 著
SB新書
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