
【長い人生が良い人生だとは限らない。
しかし、良い人生は充分に長い】
良い人生とは、納得のいく時間が多かった人生。
不平や不満、不安だとか、名前に「不」のつく感情は、砂時計のように心に降り積もっていきます。
しかし富に至った先人たちは、降り積もる砂を少しでも減らせるように、与えられた時間を、できるだけ自分が納得した選択と行動で埋め尽くせるように努力しました。
その努力のひとつがセルフカウンセリングです。
わたしは何を求めているのか、わたしにとっていちばん大切なものは何か、そのために今、何をしているのか?その選択は効果的か?もっと良い方法はないか?
自分に質問し、毎日、自分が納得できるかどうかを確認して生きている。
毎朝、鏡を見ながらする人もいれば、犬の散歩をしながらする人もいます。
バカバカしいと思いますか?しかし、そうして富を得た者と、努力を笑い、結局貧にあえぐ者、どちらが馬鹿者でしょうか?
【過ちを犯すことは人間らしさであり、後悔をすることは神聖であり、固執することは悪魔のようである】
偉人とは、決して特別な人物ではなく、自分が抱える弱さに対して、どうしたらその弱さに勝てるだろうか、と最大限の努力をして、その弱さに打ち勝つ方法を生涯求め続けた「普通の人」だと思うのです。
人間とは完全な生き物ではありませんよね。
過ちを犯すのも人間、反省できるのも人間。
しかし、そんな人間をいちばんダメにするのは、弱さを認めない姿勢であり、変えられない過去に執着することです。
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無敵の言葉 超訳 ベンジャミン・フランクリン
青木仁志 編訳
ライツ社
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