萩本欽一「才能」と「運」と「努力」

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萩本欽一 いいため話
画像:http://natalie.mu

テレビの世界で大活躍する人って、ぜったいなにか優れたところを持っています。

人によって優れたところはそれぞれ。

大きく分けると「才能」と「運」と「努力」なんだけど、この3つのうちの、テレビで成功するために一番必要なのはどれだと思う?

あるとき、周りにいる人たちに片っぱしから聞いてみた。

そうしたら、答えはだいたい30%ずつに分かれました。

いちばん多かったのは「努力」。

これが36%ぐらい。

「才能」が34%、「運」が30%ぐらいの内訳。

だけど、僕の考えはちょっと違うんです。

運も努力も才能も、もちろんあったほうがいいに決まってる。

でも、絶対に必要なものではありません。

じゃあ、テレビで活躍するために大事なものはなにか。

それは「いい性格」なんです。

だから僕はいつもこう言ってるの。

「芸を磨くより、人間を磨け」

なぜこう考えるかというと、実はテレビ番組のディレクターたちにこう聞いてみたことがあるんです。

「あなたの番組に出演するタレントを選ぶとき、決め手はなんですか・」

そうしたら、いちばん多い答えが「性格」だったの。

「うまい人を選ぶ」と言う人が多そうなものなのに、そう答えたディレクターは一人もいなかった。

テレビの場合、短時間で撮らなくちゃいけないので、芸で勝負するような人はあまり必要じゃない。

番組自体、芸を見せるわけじゃなくて、あくまで「企画」ものだから、出演者に「合う」とか「合わない」とか文句を言われて撮影を止められるのが、いちばん困る。

それで性格のいい人が好まれるんですね。

僕の周りには性格のいい人がたくさんいて、そういう人はたくさん人に運を運んでいるから、僕にもずいぶん分けてくれたんじゃないかな。

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