
「バカは小利口に勝る」
いくつものワクワクするプロジェクトを動かすためには、人についていく小利口ではなく、手を挙げるバカにならなくてはいけない。
僕はこれまで、空気なんて読まず、クラスの中で真っ先に「はい!」「はい!」と手を挙げるような人生を歩んできた。
年功序列、終身雇用の余韻が残っていた1996年にオン・ザ・エッヂを起業し、ライブドアへとつながっていった。
ニッポン放送とフジテレビを買収し、メディア革命を起こそうと計画した。
大阪近鉄バッファローズを買収し、プロ野球をおもしろくしようと考えた。
自民党から衆議院議員候補として出馬し、自民党総裁になってやろうと夢想した。
失敗した計画も多いが、成功したプロジェクトのほうが数多い。
今でも僕はおもしろいことを思いついた瞬間、真っ先に手を挙げる人生を歩んでいる。
目の前におもしろいもの、興味深いものがあれば、さっと手を伸ばして触ってみる。
自分の手で触ってみておもしろければ、とことんまでハマってみる。
成功している社長にはバカが多い。
バカだから「恥ずかしい」とか「失敗したらどうしよう」などという「感情」を通り越してやってしまう。
小利口な人間があれこれ考えて行動を起こせずにいる間に、手を挙げるバカがチャンスを手にするのだ。
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多動力
堀江貴文 著
幻冬舎
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