
父親の正志さんは、死の間際、息子に家訓をしたためた。
これは中居が病状に伏した父親に何度も頼んでいたことだそうだ。
鶴瓶は言う。
「亡骸と対面するとき、泣きましたよ。
家訓がね、書いてあって。
(中居が)『書いてくれたんだよ』って。
で、その家訓、ぱっと見たら。
あの『もとめるな、与えよ』って書いてあんですよ。
あいつがやってることなんですよね、こんなこと言うのもあれですけど、あいつ、いろんなボランティアやってますからね」
中居が震災直後に炊き出しに出向き、チャリティにも毎年協力しているのは、よく知られる。
仕事に関しても「個人的な評価や見返りを求めない」というルールを自分自身に課してきた。
「もとめるな、与えよ」は幼いころからの父親の教えであり、中居の心にすでに根をおろしている。
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中居正広 しゃべり屋の本懐
キタガワ・ケイ 著
アールズ出版
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