河井寛次郎「物を買うときに人間性が出るんだ」

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河井寛次郎 いいため話
画像:https://www.kyoto-plazahotel.co.jp/

故人で、河井寛次郎さんという陶芸家がいらっしゃいます。

そのご著書の中の、よい言葉に「物買って来る、自分買って来る」というものがあります。

どういうことかというと、「物を買うときに人間性が出るんだ」ということです。

自分たちがお客さまとして、お金を出して何かを食べたとします。

そのとき、何もかも放り出して無言で帰る人もいれば、食器をちゃんと片付けてから「おいしかったです」「ごちそうさま」と言ってお金を払う人もいる。

「物を買うときに、自分の本性が出る」という言葉です。

業者さんに対しては、どこかで自分たちの下というか、「自分たちが頼んでやっている」「お付き合いしてやっている」という気持ちが起こりやすいものです。

まずその心を取り除かないといけません。

これが心で分かっていても、なかなか実践できないものです。

特に自分が幹部になったり、経営者になったり、地位が高くなると卑下する気持ちがわきやすいのではないでしょうか。

例えばタクシーに乗ったとき、「こっちの方が客だぞ。お客にそんな態度なのか」という気持ちは簡単になります。

逆に「乗せていただいてる」とはなかなか思えないものでしょう。

自分の会社にかかわりのある業者の人たちは、自分たちより下というのではなくて、パートナーだと考えなければいけません。

同等なお付き合いをこちらがさせてもらっているという感覚がまず必要です。

先ほども書きましたが、相手に対する「礼儀を重んずる」ということです。

相手の立場に関係なく、きちんと礼を尽くせるかということがものすごく大切になってきます。

礼を尽くすことで、業者さんたちからの応援という、目に見えない資産ができていきます。

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経営者には、幸せにするべき5人の人がいる

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