
私が運命に関する研究から編み出した「ツキの法則」は、けっきょくのところ、先にご紹介した「鏡の法則」と「愛情の原則」という二大処世原則がもとになっているといえるようです。
つまり、「人からされたことは人にもしたくなる」、あるいは「人もお金も情報も、愛情のあるところに集まってくる」。
この二つの原則を土台として、その上にこれまで述べてきた運命の法則やツキの法則はつくられているのです。
「人生を上手に生きていこうと思うなら、まず、この二つの原則を守れ」。
かつて私は、私の父親からそう教わったものです。
父亡きあとも、私は長くその教えを受け売りしてきたのですが、これについて悔いはなく、むしろ、いいことをいってきたと思っています。
けっきょく、「ツキの法則」とは天地自然の理にもとづいているものなので、自然の法則や摂理に沿った言動や行いをする者にツキはおのずとめぐり、それに反する者はツキに見放される。
こういう単純明快な原則が成り立つのです。
「運命はしたがうものを潮に乗せ、さからうものを曳いてゆく」という言葉がありますが、運命を自然といいかえても、この警句が正鵠(せいこく)を射ていることに寸分も変わりはありません。
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法則
船井幸雄 著
サンマーク出版編集部 編
サンマーク出版より
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