「男はつらいよ」が、企画段階では猛反対されていた

山田洋次 いいため話
画像:毎日新聞

《ぼくはやると言った以上、失敗したら責任をとるつもりでいる。 反対する人は首をかけて反対しているのか。》山田洋次

「男はつらいよ」が、企画段階では猛反対されていたとはビックリだが、映画を実現させたのは監督の情熱だった。

「最初、あの企画は会社に猛反対されました。

あまりに物語が単純すぎる、変な男が失恋しただけの話じゃないかって。

しかしぼくは何かできるような気がして、粘ったわけです。

城戸さん(四郎・会長)が健在の頃で、最終的には会長室で反対する各担当の重役なんかと対決する破目になっちゃった。

ぼくはのるかそるかだとハラをくくって『反対する方が楽なんだ。潰しちゃえば何も結果が出ない。ぼくはやるといった以上、失敗したら責任をとるもりでいる。反対する人は首をかけて反対しているのか』と開き直ったんですよ。

それを聞いていた城戸さんは、苦笑いして『まぁやれよ、もういい』といわれました。

そんなわけで、第一回目は冷たい目で見られながらもつくったんですが、封切ったらワーッと客が来たんで、もう一回やってくれないか、みたいなことになって…。

以後は、盆と正月に10年以上続いているんですよね」

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