やなせたかし「スーパーマンとアンパンマン」

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アンパンマン いいため話
画像:blog.goo.ne.jp

戦争が終わると、アメリカからスーパーマンというヒーローが登場した。

テレビ放送が始まると、月光仮面やウルトラマンなども出てきた。けれど、彼らは飢えた人を助けに行くことは全然しない。

することといえば、敵対する悪人や怪獣をやっつけることだ。

悪人は人をだましたり、殺傷したりする。

怪獣は都市を壊滅する。

そういう奴らをやっつけると正義が勝ったということになるようだ。

だが、誰のため、何のために戦っているのかは、よくわからない。

怪獣をたたきのめすときにも、町や森を破壊してしまう。

それで正義が勝ったということになる。

なんだかうさんくさい。

どんなに格闘しても、正義の側は、着ているものが破れたり、汚れたりすることがない。

それも変だ。

いろんな兵器が次々と出てきて、ドンドンパチパチと派手に火花を散らす。

それがカッコよく見えて興奮するなんて、一種の「戦争賛美」のように思える。

子どもたちの潜在意識に悪い影響が残らないかと気になってしまう。

そうした疑問から、本当の正義を行う新しいヒーローを描きたいという気持ちになっていった。

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やなせたかし 明日をひらく言葉

PHP研究所 編