
考えてみれば、僕より上の世代の成功している起業家には、社会のはみ出し者が多かった。
実家がすごく貧乏だったり、働き口がなかったり、社会的マイノリティだったり。
そのままでは社会のメインストリームに乗れない人達が、やらざるをえなくて起業したケースが多い。
ソフトバンクの孫正義氏も、そうした起業家の一人だろう。
ほかに選択肢がないから、変なプライドを捨て、実現可能性が云々といった余計なことも考えず、彼らは必死になる。
最初からうまくいくことは少ないので、失敗は何度か繰り返すが、失敗から学ぶことでうまく回せる。
最初は無茶でいい加減なことをしていても、会社が軌道に乗ってくれば、利口な人間が入社してくるから経営も安定してくる。
それがこれまでの起業家の成功パターンだ。
何かことをなすためには、プライドなんて余計なものは必要ない。
むしろ周りにいる人がプライドが高すぎて動けないところで、「プライドがなかったからできちゃった」みたいなことはたくさんある。
中途半端に小利口な人は、グダグダ、グダグダ考えているだけで、結局何もできない。
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本音で生きる
堀江貴文 著
SB新書より
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